高知県と言えば、「カツオのたたき」がすぐに思い浮かぶほど有名ですよね。
しかし、四万十市には、カツオのたたき以外にも美味しいものがたくさんあるんです!
何と言っても、四万十市には、山・川・海のすべてが揃っていますから。
それぞれに美味しいものがあるんですよ。
と、言うことで、今回は高知県四万十市で食べられる美味しい料理と、それらが食べられるオススメのお店を紹介していきたいと思います。
高知県四万十市のオススメ料理は?
四万十市に来たら、これは食べて欲しい!という料理を紹介していきます。
ゴリの唐揚げ
ゴリとは、四万十川で獲れるハゼ科の小さな魚です。
春に獲れる魚なので、新物のゴリ料理がメニューに出ると、春が来たなあ、と感じます。
春に獲れたゴリは冷凍して、一年をかけて大事に食べていきます。
ゴリを使った料理としては、ゴリの卵とじ、ゴリの佃煮が有りますが、何と言っても私のおススメは!
ゴリの唐揚げ、通称ゴリ唐(ごりから)です。
アツアツのゴリの唐揚げは、全然臭みが無く、サクサクとした軽い食感をしています。
カラリと揚がったゴリの唐揚げは、ほのかな塩味を感じながら、いくらでも食べられそうですが、貴重なものなので、ぜひ味わって食べましょう。
揚げたてが最高。
まさに至福です。
四万十市に来たらぜひとも、食べて欲しい一品です。
青のりの天ぷら
四万十川の青のりは、川と海が交わる汽水域で、冬場に獲れる海苔です。
四万十川の河口付近、汽水域に杭を立て、そこに網を張ると、満潮干潮を繰り返すうちに、青のりの種が自然と網に着いて増え、長く成長していきます。
それを、干潮時で網が出てきたときに、手作業で網から収穫していきます。
収穫した青のりはよく洗い、寒風吹きすさぶ川岸に張ったロープに、これまた手作業で干し、よく乾燥させます。
この風景は、四万十川の冬の風物詩となっています。
このようにして収穫された青のりは、のり佃煮にして土産物になったり、汁物に入れたり、乾燥したそのままを揉んで細かくして、ふりかけにしたりします。
そして青のりも、やはり天ぷらが美味しいです。
揚げたてアツアツはシャクシャクした歯ごたえがありつつ、柔らかい食感です。
噛んだ瞬間に、鼻から抜けていく海苔の風味がたまりません。
程よく振られた塩加減もよく、お酒のおつまみにもよく合います。
川エビ唐揚げ
川エビは、テナガエビという種類で、体長は大きくなっても9㎝ほどの小型のエビです。
テナガエビという名のとおり、手が長いです。
川エビが獲れるのは、夏場です。
その獲り方は、小枝を束ねて一晩以上川に沈めておくと、枝葉のすき間に川エビが入り込むので、小枝の束を川エビごと引き上げるというものです。
その川エビを唐揚げにすると、殻が、緑っぽい色から美しくおいしそうな赤色になります。
よく揚げてあるので、殻も頭も足もまるごと食べられます。
残すところは無く、程よい塩気が効いていて、殻は香ばしく、歯ごたえがたまりません。
ただし、成長しすぎた、大きい川エビは少し固く、頭と手(爪)が口の中に刺さることもあります。
大ぶりな川エビが混じっていたら、かみ砕けないと判断した部分は残した方がいいと思います。
米ナス田楽
米ナスとは、通常見かけるナスの2倍以上の大きさで、丸いボールの形をしたナスです。
実がしっかりしているので調理をしても崩れにくく、焼いてよし煮てよし揚げてよしのナスです。
そんな米ナスを縦半分にし、揚げて、甘辛みそをのせたものが、米ナス田楽です。
揚げたてアツアツを、みそごと口に入れると、とろりとしたナスの実とみそが抜群の相性で、白ご飯が欲しくなります。
また、二度揚げしてあるので、皮まできれいに食べてもらいたいです。
たたきに比べると、四万十市のわりと新しい名物です。
ぶしゅかんちらし寿司
ぶしゅかんとは、酢みかんの一種です。
高知というと、柚子(ゆず)が有名ですが、四万十市では、ぶしゅかんが酢みかんの王道です。
香りはさわやかで、抜群に良く、一度味わえば、もう知らなかった時には戻れない。
そんな病みつきになるような、素晴らしい香りです。
ぶしゅかんちらし寿司は、そのぶしゅかん酢で作ったすし酢を混ぜた酢飯に、同じくぶしゅかん酢に漬けた赤身魚の身と、大葉やみょうが、卵が載っている目にも美味しい料理です。
さわやかな香りで、夏に食べると夏バテも吹き飛びます!
こちらも、四万十市に来たら、絶対に味わってほしい料理です。
カツオのたたき
絶対に食べて欲しい、カツオのたたきです。
それも「塩たたき」です。
カツオのたたきといえば、ポン酢しょうゆ味が定番ですが、四万十市では「中村の塩たたき」といって、塩味のたたきがあります。
ポン酢しょうゆ味ももちろん美味しいです。
使っているカツオが良いですからね!
でも「中村の塩たたき」は、それ以上だと私は感じます。
カツオ本来の味と、炙りの香ばしい風味が、塩味だと、それはもうダイレクトに、ガツンと来ます。
そこに、薬味(玉ねぎ・青ネギ・にんにく・かいわれ・みょうが・大葉)の風味が加われば完璧ですよ。
カツオだけ食べて薬味を残す人も多いですが、私のおススメは、薬味と一緒に味わう食べ方です。
せっかく味わうなら、薬味も残さず「中村の塩たたき」を食べて欲しいものです。
清水サバの刺身
青魚のサバは、栄養満点、だけど、生で食べるなんてありえない!
サバは生では食べられないというのは、常識ですよね。
ところが、この清水サバは、お刺身でいけるんですよ。
四万十市のお隣、土佐清水市で揚がった超新鮮な「清水サバ」は、魚臭さも無く、身もモッチモチで本当に感動します。
県外から来た友達に、清水サバの刺身を勧めると、最初は遠回しに「食べられない」って拒否するんですが、「だまされたと思って」と、一切れ口に入れてもらうと。
知ってますか?おいしさに衝撃をうけた人の顔を。
目を見開き、「え?瞳孔ひらいてるよ!」っていうくらい、瞳が大きくなるんです。
それくらい美味しいです。
衝撃でした!
臭みが全くありません。
モチモチとした食感は、新鮮さの証ということです。
もし、メニューに清水サバの刺身があれば、迷わず注文して食べて欲しいです。
高知県四万十市のオススメ料理が食べられるお店を紹介!
では、これらのおススメ料理が食べられるお店を紹介していきますね。
割烹・常連
地元の食材を使った料理が楽しめます。
鮎の塩焼き、鰻かば焼き・白焼き、青のりの天ぷら、川エビ唐揚げなどが楽しめます。
ぶしゅかんちらし寿司発祥のお店で、米ナス田楽も有名です。
こちらを目当てに訪れる地元客も多いです。
また観光客は、国内のみならず、外国からもよく訪れています。
新鮮で美味しい魚が食べられます。
運が良ければ、清水サバの刺身もあります。
天ぷら盛り合わせや、魚のアラ炊きも懐かしい味で、とても美味しいです。
味劇場・ちか
1階は、カウンター席が厨房をぐるりと囲んでいて板さんと会話を楽しみながら、料理がいただけます。
2階まで吹き抜けになっており、2階席から下の厨房が見下ろせるので、まさに「劇場」のように楽しめます。
3階は、多人数で入れる座敷があるので、団体でも大丈夫ですが、予約は必須です。
料理は、やはり刺身が新鮮で美味しいです。
また、魚のすり身の天ぷらもとても美味しく、変わったところではチャンジャ巻きというメニューもあります。
サバの姿ずしは、とんでもない迫力です。
厨房・わかまつ
お刺身、川エビ唐揚げ、青さ海苔の天ぷらなど、四万十料理が味わえます。
また、塩たたき発祥のお店と言われており、こちらのお店の塩たたきは絶品です。
四万十料理以外にも、揚げ物や炒め物などメニューが豊富なので、地元客も多いです。
居酒屋・喜八
こちらのお店では、大将が、その日に土佐清水の漁港で仕入れた新鮮なお魚がいただけます。
なので、運が良ければ、清水サバの刺身が有ります。
お値段もリーズナブルで、平日・休日、地元客・観光客問わずいつも賑わっています。
大変な賑わいで忙しい中でも、お刺身のツマまでが、丁寧に飾り切りされていて、目にも美味しいです。
まとめ
いかがでしたか?
輸送技術の発達で、地元に行かなくても地元料理を美味しくいただけるようになりましたが、やはり地元にわざわざ行かないと味わえない料理もあるのです。
四万十市に来た際は、ぜひ味わってみてくださいね。
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